院内SEが実際に担う業務を、未経験者や転職を考えている方向けにご紹介します。
院内SEの主な業務
- システム運用・保守
・電子カルテのマスタ整備
・サーバー/ネットワーク機器の監視・障害対応 - ヘルプデスク対応
・医師・看護師・事務スタッフからの PC/プリンター等の問い合わせ対応
・必要に応じて詳細なマニュアルや FAQ の作成 - プロジェクト業務
・新規システム導入や既存システム更新時の要件定義・ベンダー折衝 - 業務改善システム開発
・Excel マクロ/VBA、Webアプリなどを用いた自作ツールの開発
・現場の紙文化や手作業プロセスを自動化・効率化
具体的な一日の流れ(例)
- 9:00〜12:00 電子カルテマスタ整備
医師や看護師からの要望をもとに、電子カルテのマスタデータを追加・修正。文書テンプレートの更新作業が多く発生します。 - 12:00〜13:00 昼休憩
病院食堂でランチ。リーズナブルな価格とボリュームが魅力です。 - 13:00〜15:00 マニュアル/FAQの作成
職員の問い合わせが多い操作手順を、スクリーンショット入りでわかりやすくまとめます。 - 15:00〜16:00 ベンダー打ち合わせ
新規導入システムの課題整理や要件調整を行い、ベンダーと折衝します。 - 16:00〜17:30 業務改善システム開発
紙文化の残る業務を自動化するため、Excel VBA や軽量 Web ツールを開発。 - ※随時 ヘルプデスク対応
電子カルテ操作の疑問からプリンターの紙詰まりまで、突発的なトラブルに対応。ITに不慣れな職員を丁寧にサポートします。些細な内容でも丁寧な対応を行い、信頼を築いていくことがポイントです。
やりがい・大変なポイント
- やりがい
・トラブル解決後に「ありがとう」と直接感謝される実感
・システム改修で職員の業務が楽になる達成感 - 大変なポイント
・医療業界独自の用語や制度を学ぶ必要がある
・医師・看護師・事務など、多様な利害関係者の要望を調整する難しさ
まとめ
院内SEは「IT×医療」の現場で多岐にわたる業務を担い、目に見える形で貢献を実感しやすいポジションです。医療DXが加速する一方で、現場にはまだITリテラシーの低い職員が多くいます。院内SEはそうした方々をサポートしつつ、ベンダーとの橋渡し役としても重要な役割を果たせます。
この解説が、院内SEのリアルな業務イメージをつかむ一助となれば幸いです。
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